2018-08-14 思いやりと美しさ うたた寝をしながら電車に乗っていた。ふと目を覚ますと、僕の前には老人が立っていた。罪悪感に駆られぎこちない動きで席を譲る。「疲れているのにすいません」老人から見ればまだ子供にも感じられるだろう僕に、敬意を払い対等な存在として言葉をかける行為は美しかった。僕はこのまま40年を過ごしたら、あの老人のようになれるのだろうか?丁寧に頭を下げ席に腰掛ける老人は、オレンジの西日に照らされていた。